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Codex CLI 0.155で音声会話を実験導入。タスク管理とTouch ID承認も

OpenAIのCodex CLI 0.155.0で、ターミナルで話しかけて指示する実験的な/voice、エージェント一覧でのタスクの整理、MacのTouch IDによるMCP承認、Amazon Bedrockの認証情報取得が入りました。翌日の0.155.1では推論サマリーの既定表示が取り下げられています。

OpenAIが2026年9月17日にCodex CLI 0.155.0を、翌18日に0.155.1を公開しました。 公式チェンジログ と GitHubのリリースノート によると、目玉は3つです。ターミナルで音声で指示する実験的な/voice、複数エージェントを走らせたときのタスクの整理機能、MacでMCPリクエストをTouch IDで承認する仕組み。Codexを日常的に使っている開発者向けの変更で、特に並列でエージェントを回している人には作業の管理方法が変わる更新です。

音声で指示する /voice

0.155.0では、/experimentalで有効化できる実験機能として/voiceが入りました。マイクの制御、ミュートのショートカット、話している最中の活動インジケータ、文字起こしのライブ表示が付きます。対応ビルドに限られ、既定では無効です。

音声モデル側の動きと合わせて見ると位置づけが分かります。9月には GPT-Live-1の全二重音声 が出ており、コーディングエージェントに音声の入口を付けるのは自然な流れです。ただし現時点では「文字起こしを見ながら話す」段階で、コードの読み上げやハンズフリーの対話までは含まれていません。

並列エージェントのタスク管理

エージェント一覧(agents overview)で、タスクの非表示、アーカイブ、削除ができるようになりました。各タスクにはワークツリーの所有者情報が付き、Codexが管理しているワークツリーが未変更であれば、削除時に確認を挟んでクリーンアップできます。

これは、 Agents APIの公開ベータ 以降、複数のエージェントに別々のブランチで作業させる使い方が広がったことへの対応です。終わったタスクが一覧に残り続けると、どれが生きているか分からなくなる。その整理をCodex側で持つようにした、という変更です。デーモンの自動更新スケジュールも設定可能になり、codex app-server daemon updateコマンドが追加されました。デーモン再起動後も保存済みのスレッドと進行中のゴールが復元されます。

Codex CLI 0.155.0 の主な追加点
出典: OpenAI「ChatGPT & Codex changelog」(2026年9月17日)

Touch IDでMCPを承認する

対応するMacのローカルTUIセッションでは、MCP(Model Context Protocol、外部ツールをエージェントにつなぐ規格)のリクエストをTouch IDで承認できるようになりました。エージェントが外部ツールを呼ぶたびに、キーボードで「y」を押す代わりに指紋で承認する、という操作です。

小さな変更に見えますが、意味は承認の重みづけにあります。エージェントの自律性を上げるほど、人が確認するポイントは減らしつつ、残したポイントでは確実に人が押したことを担保したくなります。生体認証で「人が承認した」記録を残せるのは、後から監査するときの根拠になります。同じリリースでは、WindowsサンドボックスとWSLで認証情報が漏れないようにする強化も入っています。

Bedrock経由で使う企業向けの変更

Amazon Bedrock連携で、AWSの認証情報を設定したコマンドから取得できるようになりました。取得した認証情報はキャッシュされ、期限が切れたら自動で更新されます。SSOやロールの一時認証情報を使っている企業では、これまで手動で環境変数を更新していた手間がなくなります。

日本の企業でCodexを使う場合、OpenAIに直接つなぐのではなくBedrock経由でデータの所在をAWSの東京リージョンに置く構成を選ぶことがあります。その構成での運用がやりやすくなった、という点で日本の読者には関係がある変更です。

翌日の0.155.1で戻された点

0.155.0では、ターミナルのステータス行にモデルの推論サマリーをライブ表示する機能が入りましたが、翌18日の0.155.1で「新規のローカルTUIセッションでは推論サマリーを既定で無効」に変更されました。理由は、推論サマリーに対応していないプロバイダでリクエストが拒否されるためです。Bedrockや他社モデルをCodexから使っている環境で問題が出た、と読めます。機能自体は残っているので、OpenAIのモデルを直接使っている人は設定で有効にできます。

更新するならnpm install -g @openai/codex@0.155.1で、0.155.0を飛ばして入れるのが無難です。/voiceを試す場合は/experimentalで有効化したうえで、対応ビルドかどうかをまず確認してください。

出典

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